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モノも身の内

家の中の「なくてもいいモノ」は「ぜい肉」と一緒。                       地道に、でも着実にモノを手放し、身も心も、おウチも、丸ごとデトックスする日々を綴ります♪


by monomo-mino-uchi

親の価値観と向き合う


片付けで
最後に手を付けるべきなのが
思い出の品。。

不用意に始めると、
簡単に挫折します (/_\)

特に写真は、本当に厄介です。

今まさに、私は、
この過去の遺物と
対峙しているところです。


話は、両親の家に、
不用品業者が来る・・
という前日にまで遡ります。

私は、うず高く積まれた不要品の中に、
大切なモノが紛れ込んでいないかを、
最終チェックしていました。

すると、その山の中に、
両親の幼少時代や、
結婚式、新婚時代などの写真が
埋もれているのを発見しました。

見たことのない写真。
私の知らない両親の姿が
そこにありました。

「これ、捨てちゃうの?!」
「大切な思い出の写真じゃない?」

発見できて良かった、、
私はそう思いながら
父に尋ねました。

「見つけてくれて、ありがとう!」
そんな言葉を期待して・・

ところが・・

父は「うん。それはもういらない」
と迷うことなく言い放ったのです。

完全に予想外でした。

私の成長を綴ったアルバム30冊は、
私が引き取りました。

ということは、
この写真を手放せば、
父は一切の写真を持たずに生きていく・・
ということになります。

いえ、あり・・だとは思います。
写真が無くても、思い出は残るから。。

ただ、私にはそんな父の姿に、
寂しさを覚えると同時に、
違和感も感じたのです。

なぜなら・・

父は老人ホームへ
持って行くべき荷物として、
真っ先に選んでいたのです。

趣味の分野でもらった、
数多くの賞状を・・

賞状を大事そうに抱え、
パッキングしている一方で、
家族写真はいらない。

それが父の価値観でした。


私は両親から
褒められた記憶がありません。

恐らく、両親も
褒められたことがなかったのでしょう。

ですから父は、自分の承認欲求を
満たしてくれる賞状を、
手放せなかったのかも知れません。

そういう価値観、生き方もある・・
と思うしかありません。

私は、過去に取得した資格の免状は、
処分しました。もう必要ないから。

それよりも、たった1枚でいいから、
家族写真を残したい。

・・結局、私は両親の写真を持ち帰り、
未だ処分しきれず、眺めています。

親の価値観と向き合う_f0368691_14401442.jpg

さっさとデジタル化すれば、
処分できるのでしょう。

でも、この古びた質感が、
なぜか私を引き止めるのです。



~本日の自戒~

アタマで分かっていても、
ココロがついていけないなら、
無理に整理しない。




by monomo-mino-uchi | 2018-01-31 15:00 | 実家考