誰がために片付ける
2017年 12月 12日
老人ホームというのは、
気に入った施設を探すまでも
ひと苦労ですが、いざ見つけても、
すぐに入居できない場合が多いと聞きます。
我が家は探す苦労がなく、
タイミングも良く、
本当にラッキーでした。
「やはり、進んで良い道の場合は、
トントン拍子に事が運ぶねぇ~」
と喜んだのも束の間・・
引っ越し準備が
遅々として進まないのです。
引っ越し日は、余裕をみて、
2か月後に設定したのですが、
両親の様子を見る限り、
とても間に合いそうにありません (/_\)
とにかく母が、
荷造りをしないのです。
荷造りと言っても、
施設に持っていくモノを
選んでくれさえすれば良いのですが・・
「いらないモノは無い!」
の一点張りで、本当に必要なモノを
選別しようとしないのです。
特に洋服。
母の衣類は、
専用クローゼットの他に、
タンス3棹、
衣装ケース6個分もあります。
その中には、化石化したモノと、
タグが付いたままの新品が混在。
「着る服がない」が口ぐせの母。
持っているだけで
『着れない服』を、
あとどれだけ
抱え続けるつもりでしょうか。
母は、理屈が通る人ではありません。
言えば言うほど、頑になっていきます。
その一方で、
のほほ~ん♪
としている父。
そんな両親の態度に焦り、
辟易した私は・・
不用品の山が発する
負のエネルギーも相まって、
なんだか気分がすぐれません。
そこで私は方針転換。
引っ越し前の片付けを
手伝わないことに決めました。
これまで、不用品と向き合うことを
拒み続けてきた母。
そんな母が自分のモノに対し、
片を付けるチャンスは
これが最後になるでしょう。
だからこそ、なんとしても
自分で要不要の選別を
行って欲しかったのです。
全てのモノを梱包し持って行くも良し、
結局選べず手ぶらで行くも良し。
不用品の山は、
それまで自分が積み重ねてきた人生。
せめて、一度ぐらいは向き合って!
そんな願いもありました。
結局・・
願い虚しく母は、
これまでの人生と向き合うことなく、
引っ越し当日を迎えたのでした。。
~本日の自戒~
モノを通して人生と向き合う・・
これは誰も代わってあげられない。
by monomo-mino-uchi
| 2017-12-12 21:00
| 実家考