帰りたい母、丸投げの父。
2018年 06月 26日
「家に帰りたい・・」
老人ホームに転居してからの1か月、
母は父に一日中訴え続けていました。
そりゃそうでしょう。
母は、どこに暮らそうと
一切家事をしないのですから、
自宅が一番良いに決まっています。
そんな母に押し切られて、
父が「やはり自宅に戻る」
そう言い出すのではないかと、
気が気ではありませんでした。
もし自宅に帰れば父は再び、朝から晩まで
家事のルーティンに追われます。
そうした日々に戻れば、
父の体調が心配なだけでなく、
介護の現場で起きる悲しい事件が
両親の身にも起きるのではないか・・
そんな不安もよぎります。
加害者となってしまった
介護者の実に7割が
夫や息子などの男性なのです。
長年、真面目に仕事に
取り組んできた男性は、
介護も仕事のように精一杯
その責務を果たそうとします。
誰にも頼ることなく、ひとり黙々と
介護に取り組み続けた結果、
精神的に追い詰められ妻や母を
手にかけてしまうことが多いのだそうです。
「あの家に戻りたい?」
恐る恐る父に尋ねてみました。
すると・・
「いや、もう戻らないよ」
首を振って即答した父に、
心底ホッとしました。
「じゃあ、賃貸にするか売るかだけど、
どうする?」
「う~ん・・」と言葉に詰まる父。。
その後、
完全に思考が停止しました (ノjДj)ノ
あぁ、これは父の判断を待っていたら、
我が家も空き家放置のパターンに
陥ってしまいます。
結局「いずれは娘のものになるのだから、
好きにしていいよ♪」という
父の丸投げ発言で
家族会議は終了したのでした (oдo)
by monomo-mino-uchi
| 2018-06-26 17:00
| 実家考