人気ブログランキング |

税金のハナシ


「やっぱり・・売ろうと思う」

改めてそう言った私に対する
父の態度はあっさりしたものでした。

「その方がいいかもね」
「売れるといいね」

父の言葉に「そうだね」と返しつつ、
ちょっとしんみり。。

そのあと、父には売却時にかかる
税金や手数料について説明しておきました。

当初、私は家を売却すると
莫大な税金がかかると思っていたんですよ。

でも、そういうケースは稀なんですね。

というのも、家は購入した時より
高い価格で売れることはまず無いから。

売却益が出て初めて、
所得税が課税されるのです。

しかも、その売却益(譲渡所得)も、
3,000万円までなら税金がかかりません。

これは『居住用財産を譲渡した場合の
3,000万円の特別控除』という
制度によるものです。

マイホームなら、3,000万円で
購入した家を、6,000万円で
売却しても税金がかからないのです!

・・って、田舎の古い一軒家で、
そんな売却益が出る話など、
あり得ませんが・・

ただ、この制度を利用するには
適用条件がありますし、
そもそも親が家をいくらで購入したかを
証明できないといけません。

購入時の契約書が残っていれば
問題ないのですが、あまりに古い物件で
購入費(取得費)が不明の場合、
取得費は売却費の5%と
みなされてしまいます。

とは言え、取得費を売却費の5%と
みなされても、自宅の売却であれば
3,000万円まで控除されますから、
莫大な課税額を請求されることは
少ないでしょう。

ただここで気を付けなければならないのは、
「自宅の売却」という点です。

この制度はマイホームの売却であることが
絶対条件なので、老人ホームへの転居後は
「自宅の売却」と認めてもらえません。

その結果、転居後に販売した家に、
わずかでも売却益が出た場合、
3,000万円の控除が受けられず
所得税が課税されるのです。

税金のハナシ_f0368691_14473254.jpg

でも大丈夫。

老人ホームへ転居した後でも、
3,000万円の特別控除を
受けられる方法があります。

それは転居から3年後の
12月31日までに売却することです。

3年以内に売却すれば、
たとえ売却益が出たとしても
控除を受けることができます。

ちなみに、売れるまでの3年間、
賃貸に出すことも認められています。

ただ、賃貸に出すと、売りたいタイミングで
売れない可能性がありますから、
やめた方が無難ですが・・

いずれにしても、我が両親の家は
売却益など出ませんので、
税金の心配はありません。

逆に古い家が本当に売れるかどうか・・
そちらの方が心配でした。




by monomo-mino-uchi | 2018-07-15 17:00 | 実家考