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ムダに大きな声で、同じことを
何度も繰り返し言わなければならない
父とのやり取りに疲れ果てていた、
その頃・・

実家売却の件は、
相変わらず内見者を案内するに、
とどまっていました。

売り出して3か月。

古い空き家は、売れるまでに
1年~3年かかる場合もあるとか。。

我が家も長丁場になるかも知れない。

そう覚悟を決めた私は、
今一度、明確な数字を
洗い出してみることにしました。

今後必要となる費用は、
大きく分けて2種類。

空き家の維持費と
売却に伴いかかる費用です。

もし1年以内に売却できれば、
かかる維持費は下記の5種類。

① 固定資産税

② 電気・水道の基本料金

③ 火災保険

④ 空気の入れ替えをする為に
出向く交通費

➄ 庭木の剪定や雑草の処理費用

しかし、売却までに
数年を要するとなれば、

さらに・・

⑥ 再度、業者によるハウスクリーニング

⑦ 白アリ防除

⑧ 外壁や屋根の点検及び修理

なども必要になってきます。

その一方で、家の価値は
どんどん下がっていくのです・・(/_\)

価値が下がっていくほどに、維持費がかかるという現実_f0368691_16352021.jpg

次に、売れた時に発生する、
売却額に応じた仲介手数料を
シミュレーション。

他に印紙代や
司法書士への報酬も必要です。

これらの費用を踏まえた上で、
一体いくらまでなら値引きできるのか、
金額を明確に出しました。

この金額を父と共有し、
売却までに時間を要すれば要するほど
厳しい現実が待っている・・
ということを親子共々、
改めて認識したのでした。




by monomo-mino-uchi | 2018-08-27 17:00 | 実家考

合言葉は150


医師の回答に全くガテンのいかない娘。

かたや
「娘が、あんまりうるさいから
検査したけど、ほらね。
やっぱり正常だったよ」
とでも言いたげに安堵の表情を浮かべる父。

そんな対照的なデコボコ コンビが、
再び病院へやって来ました。

「血液検査の結果ですが・・」
なぜか間を置く医師。

私の脳内にスネアの
ドラムロールが鳴り響きます(笑)

「コレステロール値が高いですねぇ」

「コレステ・・?!」
「す、数値を教えて下さい!!」

と身を乗り出すと・・
確かに高い。高すぎます。

総コレステロール値だけではありません。

総コレステロールから善玉と呼ばれる
HDL値を引いた数値が
150を遥かに超えています。

スレンダーな父からは
想像できないような、高い値に愕然。

「娘さんが心配されている
認知機能の低下は、
コレステロールが原因でしょう」

私の中でコレステロールとは
『おなか』に、たっぷりと
溜まっているイメージでした。

ところが、アタマにも
蓄積されていくんですね。

コレステロールは全身を駆け巡る
血中に含まれているのですから
当然と言えば当然です。

「このアタマに蓄積された
コレステロールを排出することは
できないんですか?」

と必死の形相で尋ねる私に医師は

「一度溜まったものは排出できません」
と一刀両断 (/_\)

ガックリと肩を落とす私でしたが、
ここで医師から、ありがたい提案が。

「かかりつけの内科医に、
コレステロール値を下げる薬を
出すよう連絡しましょう」

「それから、今回の検査結果も
共有しておきますから」

合言葉は150_f0368691_16454155.jpg

一般的にコレステロールは悪者扱い。

検査結果の値に一喜一憂するものです。

でも、どちらかと言えば、
コレステロール値は
高いより低い方が問題なのです。

コレステロール値が低いと
免疫力が落ちてきます。

更には、認知機能も低下してくるのです。

総コレステロール値が
150未満は要注意!

脳が萎縮するリスクが高まります。

昨今、低栄養が心配されている
高齢者は、特に注意が必要ですね。

しかし父の数値は、さすがに高すぎました。

覚えるべき数値は150。

総コレステロール値は、
150未満にならないように。

総コレステロール値から
HDL値を引いた時、
150以上にならないように。

コレステロール値は
高すぎても低すぎてもダメなのです。

血液検査のお陰で原因が分かり、
少しだけホッとすることができました。




by monomo-mino-uchi | 2018-08-23 17:00 | 実家考

それでも消えない不安


「お父さまのことで、今一番
困っていることは何ですか?」

医師の問いかけに、私は・・

「耳が遠いことです」

「加齢性難聴による認知機能の低下が
起きているのではないでしょうか」

「もしMCIであれば、5年以内に
その半数が認知症に移行すると聞いており
非常に心配しています」

と答え、続けて常日頃から
気になっている父の様子なども
詳細に話しました。

医師は合間に質問を交え、
時に考え込みながら、
熱心に話を聞いてくれます。

そして私が、ひとしきり話し終えると
「これを見て下さい」と
MRI画像を示しました。

「お父さまには認知症患者のような
脳の萎縮は見られません」

確かに、私が以前見たことのある
認知症患者のMRI画像とは違い、
さほど萎縮はしていませんでした。

さらに、先ほど行った
認知機能のテストでも、
父はまさかの高得点をマーク。

結果、診断は正常。
MCIではありませんでした。

 それでも消えない不安_f0368691_14503114.jpg

通常なら、この診断で
ホッとするところなのでしょうが・・

父のトンチンカンぶりを
目の当たりにしている私には、
逆に不安が増すばかり。

「さすがに補聴器は
した方がいいですよね?」

と尋ねると
「必要ないですよ。まだ大丈夫です」

「えぇぇ~?!」

補聴器は、もっと難聴が進行してから
装着するものなのだそうです。

「いやいや、でも先生、
こちらからの問いかけに無反応だったり、
珍回答を連発するんですよ」

と食い下がる私でしたが

「お父さまは、あまり人の話を
聞いていないようです」

との言葉に撃沈。。

認知症予備軍ではないかと心配した結果が
「人の話を聞いてない」って・・(oдo)

それって・・

性格の問題じゃーん 。゚(゚´Д`゚)゚。

実際、他者への関心が薄く、
人の話を注意深く聴く性格ではないのですが
難聴がそのことに拍車をかけ、
MCIのリスクに繋がっているとすれば、
補聴器は絶対に必要だと思うのですが・・

そんな悶々とした
気持ちを抱えながら帰路に着き、
1週間後、血液検査の結果を聞きに、
再び病院を訪ねた私たちなのでした。




by monomo-mino-uchi | 2018-08-19 17:00 | 実家考


名前を呼ばれ、
まず通されたのが静かな個室。

そこは病院とは思えないような、
温かみがあり、リラックスできる
空間でした。

ここでは『精神保健福祉士』
による面談が行われます。

面談では、じっくりと時間をかけ、
出生から現在に至るまで
時系列に沿って記憶を辿っていきます。

恐らくここで『記憶力』や
現在の状況を認識する『見当識』を
確認されたのだと思われます。

かなり踏み込んだ質問にも
詳細に明確に答える父。

私には初めて聞く話も飛び出し
「へぇ~そんな事が・・」と
興味深く聴きながら、
「やはりまだ認知症を発症してはいないな」
と確信しました。

面談後は、何か別の病気が
隠れていないかをチェックする為、
身体的な検査を行います。

CTやMRI、心電図に血液検査・・等々

この間、かなりの時間を要しますが、
付き添いの私も、ぼぉ~としている
ヒマはありません。

病院側が用意した書式に則って、
日頃の父の様子や気になる点を
記入しなければならないのです。

これが結構なボリューム・・(*´Д`)=з

そして最後は、
いよいよ医師による認知機能のテスト。

まずは認知症検査の定番、
『長谷川式』からスタート。

100から7を順番に引いていったり・・

3つの単語や、目の前に示された
5つの品物を記憶したり・・

3ケタ、4ケタの数字を
逆から言ったり・・

1分以内に、できる限り多くの
野菜の名前を答えたり・・

私の心配をよそに、
父は順調に答えていきます。

むしろ計算などは、
私の方が怪しいぐらい・・(/-\*)

その後は、
時計の絵や図形を描くなど、
難易度が増していきます。

そして最終テストは、
用紙に散在する数字と五十音を
交互に線でつないでいく作業。

そばで見ていて、
私なら「やりたくないわ~」
とゲンナリする程、面倒なテストです。

検査を通して知る父の人生_f0368691_16004823.jpg

全ての検査が終了し、
父は一旦、診察室の外へ。

「本人の前では
話しにくいこともあるでしょう」

という配慮で、その場には
私だけが残されました。




by monomo-mino-uchi | 2018-08-14 17:00 | 実家考

一歩進んで二歩下がる


「・・・というワケで、念のため
検査をした方がいいと思うのよ。」
と話した私。

真剣さが伝わったのでしょうか。
神妙な顔をして耳を傾ける父。

「あ、検査は予約制だからね。」

と、付け足すと
父がおもむろに口を開きました。

「えっ?何?」

「予約。予約が必要なのよ」

「えっ?えっ?何の?」

そこからか~ぃ ・゚・(。>д<。)・゚・

コントかっ!!

で、もういっぺん
振り出しに戻りまして・・

私の脳内に
『一歩進んで二歩下がる~♪』という
虚しいコトバがリピートする中、
辛抱強く話を続けました。

一般に老親の認知症検査に対する
拒否感は相当なものと言われています。

ですから、自尊心を傷つけないよう、
そこは配慮が必要です。

「別に耳は遠くないけど」
「そんなにヘン?」

と自覚がない父ではありましたが、
専門医による検査と診察を
受けることに同意してくれました。

母だったら、
こうはいかなかったでしょう。
父で助かりました。

そして待つこと二週間。

一歩進んで二歩下がる_f0368691_16543843.jpg

やっと取れた予約に
父を連れ立って病院へ。。

認知症を、まだ発症してはいないと
思うけれど、このままでは時間の問題。

私が疑問に思う、日頃の父の言動と、
本当に補聴器は必要ないのか、
どうしたら発症を食い止められるのか、等々

医師への質問をまとめたメモを再読しながら
名前が呼ばれるのを待ちました。

そしていよいよ、始まった検査。

それはそれは長い一日の始まりでした。



by monomo-mino-uchi | 2018-08-10 17:00


「この担当者で、だいじょぶかいな・・」
と不安に駆られる私には、
もう一つ、気がかりな事がありました。

それは父のこと。。

もともと、驚きのマイペースぶりを
発揮するタイプでしたが、
ここのところ特に言動がオカシイ。

私の周囲には、かくしゃくと
した方が多いので、ついつい比較して
そう感じてしまうだけなのか・・。

いやいや、やっぱり・・
おかしい気がする。

例えば、つい先日話した内容を
全く覚えていなかったり・・(oдo)

医師から
「今この場で、このマスクをして下さい」
と何度言われても「ハイ」と答えるだけで
マスクを付けなかったり (゚ェ゚;)!?

私との電話中、
父の返答を待っていたら、
しばらくの沈黙の後、
突然電話を切られたり Σ(゚д゚lll)

アルツハイマーやレビー、脳血管性・・等、
各種認知症の症状に当てはまる項目は
少ないけれど・・

これはもう、認知症予備軍である
MCI(軽度認知障害)と言えるのでは?

そして父の場合、そのMCIは、
加齢性難聴による認知機能の低下が
原因だと私は考えました。

認知症の危険因子は
いくつかありますが、難聴もその一つ。

難聴でも補聴器を使用すれば、
難聴でない人と発症リスクは変わりません。

しかし難聴を放置している人は、
補聴器を使用している人に比べ
認知症の発症リスクが高まります。

私が父の耳が遠くなったと
初めて感じたのは、10年以上も前のこと。

移動中も
イヤホンで音楽や野球中継を
長年聴いていた父。

「イヤホンで聴くのを止めてみたら?」
とアドバイスするも、本人に
耳が遠くなった自覚がないので、
全く意に介さず。

そうこうするうちに、
TVや本人の話す声のボリュームが
どんどん大きくなっていきました。

私としても、同じことを
2度3度と繰り返し話した挙句、
トンチンカンな返事が返ってくるので、
次第に会話が億劫に。

ついに
「補聴器を作るために、耳鼻科に行って」
と告げたのは数年前。

ところが耳鼻科の医師からは
「補聴器の必要ナシ」と言われたそうで・・

それ以降は何度勧めても
耳鼻科に行くことはなく、
難聴は放置したまま。

ボケるのは家が売れるまで待って_f0368691_13571480.jpg

もしこのまま認知症になってしまったら、
家の売却は出来ません。

売買契約に同席する司法書士が、
「本人の売却意思が確認出来ない」
と判断した時点で、契約は
無効となってしまうからです。

そうなれば、どれだけ空き家が
朽ち果てていこうとも、
相続するまでは手が出せないのです。

「お父さ~ん!しっかりして~!!」

心の中で叫びながら、
「病院に行こう!」と
父を必死に説得しました。

今度は耳鼻科ではなく、
『物忘れ外来』に。




by monomo-mino-uchi | 2018-08-06 17:00 | 実家考


世の中、様々な業界がありますが・・

各業界、
色々と大人の事情があるようで・・

中でも不動産と金融、この業界は特に
「コワイわぁ~ Σ(゚д゚lll)」
と経験者は思います(笑)


さて、ネット上に
公開されている両親の家。

日に日にユーザーからの
お気に入り登録への件数が
増えていきました。

その数字を眺めながら、
私の中に生じた担当者への疑念。

それはズバリ『囲い込み』です。

囲い込みとは、
他の不動産屋からの内見希望に対し

「すでに申し込み済みです」

などと偽って断り、なんとしても
自社で販売しようと
対象物件を囲い込むことです。

なぜ囲い込むのか?

それは、仲介手数料を2倍にするため。

売主からは確実に手数料をもらえます。

しかし、買主を
他の不動産屋が仲介してしまえば、
得られる手数料は売主からのみ。

これでは片手仲介となり、利益は半分。

売主と買主、両者から手数料をもらえる
両手仲介を行うことが、不動産屋にとっては
最も利益を得る方法なのです。

父に不動産屋と結んでもらったのは
『専任媒介契約』

この契約形態なら、
他の不動産屋からの問い合わせや
内見があっても良いハズですが・・

ゼロなのです。

当然その可能性もあります。

ですが、担当者から大幅な値下げでの売却を
あまりに急かされると、どうしても
この囲い込みを疑ってしまうのです。

他社から問い合わせが
きているのではないか?

その他社より先に
売りたいのではないか?

それは・・大人の事情ってヤツですね?_f0368691_13372681.jpg

売主は、少しでも
高い価格での売却を希望します。

不動産屋にとっても、高値の方が
手数料も上がりますから、気持ちは同じ・・
ではないのです。

いくら高値で購入してくれる買主でも、
他社が仲介してしまえば手数料はゼロ。

ならば、安く販売することで
手数料の額が減ったとしても、
自社仲介の買主に購入してもらい、
両者から手数料を得よう、、
となるのです。

勿論、すべての担当者が、
そうしている訳ではありません。

でも、こうした思いを抱いてしまうような
やり取りは、できればしたくないものです。

不動産業界の大人の事情を前に、
一瞬で崩れた信頼関係。

「この担当者には気を付けよう」

そう、しみじみ思いながら、

「今、このタイミングで値下げはしません」

と伝えたのでした。




by monomo-mino-uchi | 2018-08-01 17:00 | 実家考